施設長挨拶

 

 

自分が年を重ねて高齢者として介護を必要とする時が来ることを想像したことはありますか?私は、もし自分が介護を必要とする状態になり、認知症という病気を発病したとしても、きっと「自分のことは自分で決めたい」「できる限り家族や周りの人に迷惑をかけずに暮らし続けたい」「最後まで人としてプライドを持って凛として生きていきたい」と考えると思います。それでも手助けが必要な状態になったなら、「できないことだけ手伝ってほしい」と思うでしょう。そんな当たり前の人としての想いに寄り添い、方策を考え、実践するのが、小規模多機能施設での介護の基本姿勢ではないかと思います。新型コロナウイルス感染症の流行は、感染を広げないために、人と人の身体的距離をあけることを強いてきました。しかし、心の距離まで広げてはいけないと思います。これからも様々な環境や状況の中で格闘しながら、家族とともに、地域で生活している皆さんの暮らしの継続を応援していきたいと思います。当施設では、一人一人の想いや願いを最大限に大切にします。いくつになっても、病気になっても、いつだって心は生きているのです。一緒に大切なものを見つけませんか?皆様からのご連絡をお待ちしています。

 

2023年5月 施設長 大野哲也